令和6年度 技術士2次試験 合格体験記
本名 :荒木 崇
ご年齢(受験申込時):47歳
受験部門・科目 :情報工学部門・情報システム
受験回数 :12回 (過去の成績 :R5.CBC / R4.BBC / R3.BBA / R2.BAA / R1.CBB ・・・)
業種 :情報通信サービス業
業務年数(受験申込時): 21年
その他の取得済み資格: 基本情報技術者、情報セキュリティマネジメント、ITパスポート、測量士補、日商簿記3級
<きっかけ編>
■受験動機
私は大学院で土木工学を学んでいたため、周囲の風潮として「技術士を取得すべきだ」という考えがありました。しかし、私は建設系の企業には進まず、ITシステム関連の会社に就職しました。そのため、技術士の資格を取得しようとは考えませんでした。情報技術の分野では、文部科学省が管轄する技術士よりも、経済産業省が管轄するIPA(情報処理推進機構)が主催する基本情報技術者試験や応用情報技術者試験、高度情報技術者試験の方が知名度が高かったためです。
その後、就業から約10年が経過し、建設系のシステム開発に携わる機会が増えてきました。その際、知人や学生時代の同期、先輩や後輩の中に建設部門の技術士を持っている人が多いことに気づきました。また、技術士が建設分野だけでなく多くの部門に対応していることも知り、資格を取得して自己アピールをすることの重要性を感じるようになりました。そこで、情報工学部門で技術士を目指すことに決めました。さらに、技術士一次試験に一発で合格したことから、次は二次試験に挑戦しようと考えました。
※10年以上の挑戦に関して
(平成編)
平成の旧々試験から旧試験への変更のタイミングで受験を始めました。最初は何となく受けてみたのですが、旧試験の初回では、必須科目が五択選択問題となっており、過去問題を参考に対策を行うことでクリアすることができました。また、選択問題では、選択ⅡがB、選択ⅢがAという結果を得ました(その年は出題形式の変更初年度であったため、難易度が下がり、合格率が20%という高い数字を記録していました)。そのため、私は「このまま独学で受かるだろう」と楽観的に考えていました。
しかし、翌年以降は思うように結果が出ず、次第に五択選択問題が難しくなり、ついにはある年からその問題に引っかかり、論文の採点すらされない状況となってしまいました。以前は、必須選択問題で合格点に達していなくても、選択問題の論文は採点されていましたが、途中から「必須選択問題で合格点に達しない場合、論文の採点すら行われない」という新しいルールが導入されました。
さらに、情報工学部門の合格率は他の部門と比較して低下傾向にあり、情報工学部門は難化していると言われるようになってきました。平成最後の試験では、何とか必須選択問題はクリアできたものの、選択論文で十分な評価を得ることはできませんでした。その時、私は「情報工学部門の問題集が少ないせいだ」と自分自身に言い訳をしていましたが、実際には論文の書き方や解答例を真似ているだけで、次年度に同じ問題が出るわけではなく、単に解答例を真似ても評価されることはないということに気づいていませんでした。
(令和編)
令和に入ると、必須科目も論文形式に変更されました(これを旧々試験に戻ったと捉える見方もあるかもしれません)。私は、この変更が何かのきっかけとなるのではないかと期待していました。少なくとも、すべて書いた論文は採点されるという点が大きな前進だと思ったからです。しかし、結果は依然として振るわないものでした。
当初はまだ独学で挑戦していましたが、書店で探しても思うような問題集は見つからず、建設部門に関しても書き方や進め方についての手がかりがなく、どのように学習を進めるべきかも不明な状態でした。そのため、私はYouTubeの動画やインターネット上の情報を探し始めました。令和2年の試験前には業務の都合で十分な勉強ができませんでしたが、「顧客に提案をしに行くつもりで」という言葉が非常に響きました。つまり、試験を受けるというよりも、問題や課題を抱えているお客様に話を聞き、その場で提案するという気持ちで試験に臨むべきだという考えに至りました。この気持ちで受験した結果、必須科目はB評価でしたが、選択Ⅱと選択ⅢはA評価となり、試験後には少し手ごたえを感じることができました。
しかし、この時も必須科目で合格に至らなかったため、またしても「倫理や持続可能性が理解できなかったからだ」と自分に言い訳をしていました。これまで多くの試験で不合格となっていたため、周囲のアドバイスを受けようと思い、独学では厳しいという意見が多く寄せられました。そのため、私は改めて、しっかりと研修やセミナーを受けるべきだと考えました。独学では難しいということを痛感し、令和3年からはさまざまな研修や講座、セミナーに参加するようになりました。それでも、令和3年は多少改善が見られたものの、令和4年には再び成績が振るわず、特に必須ⅠでA評価を取れないことに対して大きな憤りを感じていました。
■ぺんたを知ったきっかけ
令和4年以降も引き続き、YouTubeの動画を視聴し続けました。その中で、さまざまな技術士の先生方のご意見に触れ、参考になることも多かったのですが、結局、どのように書けば評価されるのかという点が理解できず、悶々とした日々が続きました。そんな中、私は「ぺんたさん」の動画にたどり着きました。ぺんたさんの投稿された動画はほぼすべて視聴したと思いますが、特にコンピテンシーやキーワード学習など、勉強方法に関する内容がとても有益でした。私は、ぺんたさんの動画の中で特に腑に落ちた部分をノートに書き写し、それを基に自分の学習を進めていきました。その中で、今回は必ず合格したいという気持ちで試験に臨んだものの、令和4年も結果は不合格となりました。そこで、LINEを通じて登録し、面談を一度受けることに申し込みました。
■ぺんたの受講を決めたポイント(逆に、躊躇した点)
受講を決めたポイント
・これまでの不合格の理由について、詳細に分析していただき、何が問題であったのかをその場で明確に示していただいたこと
・4部門において合格実績があるため、合格に必要なポイント、いわゆる試験官に伝わるテクニックのようなものが存在するのだろうと感じたこと
・情報工学部門には直接関係しないものの、技術士試験において部門間の差異はそれほど重要ではないというアドバイスをいただいたこと
⇒ この点は、上記の4部門で合格された実績の根拠にもなると感じました
躊躇したポイント
・これまでもオンライン講座を受講しましたが、十分な成果が得られなかったため、今後もWeb上での学習が適切かどうかについて、疑問があったこと
<テクニック編>
■利用した参考書や問題集(役に立ったもの)
役に立った参考書についてですが、正直に申し上げますと「特に有効な参考書はありません」でした。
情報工学部門以外の方々には参考にならないかもしれませんが、情報系の分野では毎年、キーワードが変動します。そのため、過去のキーワード学習がまったく役立たず、ネット上の情報を基に自分なりにまとめていく方が効果的だと感じました。毎年新しいキーワードが登場し、過去に流行したものが消えていくため、いわゆるバズワード的な用語も多くあります。後述するように、情報系においては、そのような意味で参考書よりもネット情報が重要だと考えています。
過去問を見て、そこからキーワードを連想するという指導を受けていたので、その方法で勉強を進めていました。しかし、令和5年度(2023年)の試験では、まさにそのトレンドの用語が多く出題され、予想以上に驚きました。例えば、令和5年の情報白書に登場した生成AIが必須Ⅰの問題で出題されたり、選択Ⅱ-1では専門用語の説明を求める問題が出たりしました。これには本当に驚かされました。
このように、トレンドを追いかけることも重要であり、情報工学部門の難化はこの点に起因しているのかもしれません。
また、問題集としては毎年、過去問とその解答事例を購入していましたが、情報工学部門の技術士試験には、これといった有効な問題集が存在しないため、ネット上の情報を基に根拠を探しながら学習を進める方が効果的だと実感しました。
■勉強時間の確保方法(タイムスケジュールなど)
令和4年までは、おそらく短期集中型で学習を進めていました。キーワードや過去問を中心に、自分なりに土日を活用して集中して勉強していたのですが、毎年、1月頃にスタートし、2月から5月はなかなか勉強に取り組むことができず、6月、7月にまたバタバタと時間を確保して対応するという流れが続いていました。
令和5年と令和6年については、キーワード学習をひたすら行い、過去問の論文を記述するという手順を繰り返しました。また、ぺんたさんの指導も論文をカテゴライズする方法に重点を置いていたため、私もそのアプローチを取り入れ、内容をカテゴライズしようとしました。しかし、前述の通り、バズワードが多く点在する分野であると感じたため、途中でその方法を諦め、自分の得意分野を作るスタイルに切り替えました。このような問題や課題が出題された場合には、特定の解決策を使用するなど、アプローチを変更しました。
令和5年と令和6年では、基本的に同じ方法で学習を進めましたが、評価が得られなかった令和5年の方が、勉強時間を確保することができたと感じています。
■モチベーションの維持方法
これまで述べた通り、私のモチベーションはなかなか維持できていませんでした。これだけ長く受験を続けている人も少ないと思いますが、毎年試験に落ちるたびに「来年こそは」と思い、最初は頑張るものの、数か月もすれば続かず、結局6月頃から慌てて勉強を始めるという繰り返しでした。
孫子の言葉に「朝の気は鋭、昼の気は惰、暮れの気は帰」というものがありますが、まさにその通りで、朝や夜の方が気合が入りやすいということを実感しました。
また、技術士試験は論文を書く作業が必要なので、移動時間や隙間時間では学習が難しく、どうしても机の前で記述する時間を確保しなければなりません。キーワード学習だけを進めると、まとめる作業だけで終わってしまい、結果的に覚えていないことや論文にうまく書けないということになり、モチベーションが低下する一因となりました。また、音声に録音して何度も聞くことも大切だと思いましたが、これも日々の生活や業務をこなしながら続けるのが難しく、録音自体の時間を確保するのも簡単ではありませんでした。「このキーワードは翌年には消えてしまうのではないか」という心配が心の中で芽生え、それが邪魔をしていました。
しかし、これも毎年の言い訳に過ぎないと感じており、結局は時間を有効に使い、効果的な勉強法を見つけることこそがモチベーションを維持するために必要だと思います。私の場合、特に研修やセミナーを受講し、論文の採点も受けながら学習してきましたが、最初の気合をどのように維持するかは、結果を出すことであると感じています。令和5年度には、ぺんたさんからの指導を受けて大きく前進したと思いましたが、結果は振るわず、またもや悔しい思いをしました。
技術士試験は、最短でも1年の結果待ちが必要ですが、他の資格試験では即日結果が得られるものもあります。そのため、他の資格試験での勉強スタイルを技術士試験に合わせるようにしました。気づけば、隙間時間での勉強がモチベーションを維持するというよりは、日常生活の一部としてルーティン化していたことに気付きました。モチベーションを持続させるのではなく、勉強を「ご飯を食べる」「通勤する」といった日常の一部のようにルーティン化したことが大きかったと思います。具体的には、電車やトイレ、休み時間、寝る前などの隙間時間を使って、別の試験勉強を行っていました。この方法はすぐに効果を実感することができました。技術士試験では、携帯を使って知識問題(選択問題)を解き、その場で解説を確認し、解答内容を自分で説明することを繰り返しました。その解説をノートに書き写し、後でPCや紙に再度書き起こすことで、より深く理解し、書けるようになりました。この日々の繰り返しが非常に効果的だったと思います。論文を書く際にも、その解説の表現を使うことができ、復習にも役立ちました。
時間がない人やモチベーションを維持するのが難しい人にとって、隙間時間をうまく活用することが唯一の方法だと思います。朝早く起きて1時間や2時間の勉強ルーティンを作るのが一番理想的だと思いますが、毎日10~12時間働いている身であれば、その時間を確保すること自体が業務に支障をきたすことになりますし、体調にも影響を与えかねません。また、論文試験のため、どこかで机上で記述する時間を確保する必要があるという意識もずっと持っていました。その中でどのように勉強を続けられるかと言えば、勉強を勉強としてではなく、生活やライフスタイルの一部にするしかないということです。繰り返しになりますが例えば、移動時間や寝る前、トイレ、休憩時間などをうまく使って学習する方法を見つけるしかないと思います。
要は、モチベーションは維持するのではなく、学習方法を生活の一部として取り入れることが大切だということになります。
<試験編>
■試験直前の感情や、試験真っ最中の試行錯誤の状況など
▼試験直前
令和6年度については、正直なところ、令和5年ほど勉強に時間を割くことができていない自負がありました。そのため、改めて令和2年の頃に戻ったような気持ちで、試験のための勉強というよりも、業務の一環として顧客へ提案する気持ちで臨むことにしようと考えました。
今年は、身内の病気による不幸や、自身の引越し、そして業務の多忙さなどが重なり、昨年ほどの勉強時間を確保することができませんでした。そのため、どこか開き直った気持ちで臨んでいる部分もありました。
▼試験中
これまで長年にわたり論文を執筆してきた経験があり、その結果、20分程度で1枚の論文を書き終える力がついていました。そのため、骨子や再現論文もスムーズに書き出せると考えていました(選択Ⅲについては書き切ることができたものの、再現には至りませんでした)。
まず、午前の必須Ⅰについてですが、今年は何とかこれだけはクリアしたいという気持ちで臨んでいました。結果、驚くことに模試で受けた内容がそのまま本番で出題されたときは、思わず驚きました。ただし、模試後のフィードバックをもっとしっかり受けていれば、さらに良かったのかもしれません。それでも、必須Ⅰで初めてA評価を取れるチャンスが巡ってきたと感じました。何年も挑戦を続けていると、こうした機会がようやく訪れるものだと実感しました。
午後の選択問題も、戦略通りに選択Ⅲ、選択Ⅱ-2、そして選択Ⅱ-1と進めることができました。そのため、試験後にはもしかしたら結果が良いかもしれないという期待を持ちました。もちろん、毎年同じように期待しても、昨年のように結果が芳しくなかった経験があるため、試験後は技術士のことを一旦忘れ、次の他の試験勉強(普段のルーティン)に切り替えることにしました。
逆に、合格が決まったときは本当に驚きました。口頭試験対策をすぐに始め、ぺんたさんと中村さんの指導を受けた後、さらに自信が持てなくなったため、別の場所でも口頭模擬試験を4回受け、合計6回の模擬試験を経て口頭試験に臨みました。ここまで来たからには、筆記試験に戻ることは絶対に避けたかったという一心でした。
<受験生へのメッセージ編>
■これから技術士になろうとしている人へのメッセージ
私のように、干支が一周するほど長期間にわたって受験している方もいらっしゃいますので、皆さんも諦めずに挑戦し続けてほしいと思います。合格まで平均して4~5回かかると聞いていますが、もちろん一発合格する方もいらっしゃいます。
技術士試験は、単に専門知識を持っているだけでは合格できません。知識をどのように応用できるか、つまり、一つの専門用語をさまざまな場面にどう活かせるかが重要です。知識を点として捉えるのではなく、それを線や面のように広げ、ストーリーとして繋げられる能力が求められます。
また正直なところ、モチベーションを維持することは(たいていの人は、という意味です、一発で受かる人はまた違うとは思いますが)非常に難しいです。日々の業務やさまざまな事情があるため、気持ちが途切れてしまうこともあると思います。しかし、重要なのは、その学習を早い段階で生活の一部として組み込むことだと、私は個人的に感じています。これができれば、モチベーションの維持という意味では少しずつ楽になるのではないかと思います。
■合格するために実践したことでよかったこと
・他の試験を受けたこと
令和5年に試験に落ちた際、正直なところ、もう諦めようかとも考えました。しかし、自分の知識がまだ不足しているのだろうと感じ、情報系の別の試験に挑戦し、それに合格することで「勝ち癖」をつけることができました。毎年合格できずにいると、どうしても「またダメだろう」といった気持ちになりがちなので、こうした経験が励みになったと思います。
・隙間時間を活用した学習方法
先に述べたように、電車やトイレ、休憩時間、寝る前などの隙間時間を有効活用することが重要だと感じました。これは、別の試験勉強をしていたことがきっかけで始めた方法ですが、何よりも「この試験に落ちたら恥ずかしい」と強く思い、時間があればスマートフォンを見て選択問題の知識問題を解き、すぐに解説を確認して自分の言葉で説明することを繰り返しました。また、スマートフォン内のノートに重要だと思うところは書き写し、その後PCで再度書けるようにするなどして、効果的に学習を進めました。
・キーワード学習を一言衆の作成と自分なりの論文用に作成
情報系の試験では、毎年新しいキーワードが多く出題されるため、学んだ内容がすぐに消えてしまうこともあります。そこで、丁寧に取りまとめを諦め、「一言でまとめる」ことを目指しました。私は約100個のキーワードをまとめましたが、「一言でまとめた衆(言葉)」はさらに多くあります。その一方で、リスクや対策、熱意に至るまで、8つの要素をきちんと整理して取りまとめることができているものは少ないかもしれません。
・競争優位の原則に対する理解について
令和5年に「経営工学、情報工学、総合技術監理を受験される方は、企業の競争優位を獲得するための解決策を求められる可能性がある」といった内容のコラムを拝見しました。
その際、一般的な知識の説明や応用能力を超えて、企業のコアコンピタンスに関する視点での説明が求められることを強く感じました。方法論を述べることは一般化できる一方で、競争優位から逸脱しない解決策を提示することが重要であると認識しました。実際に、選択Ⅲにおいてそのような視点を反映させた結果、高い評価をいただいた経験があります。口頭試験においても、その選択Ⅲに対して評価をいただき、褒めていただいた点について振り返ると、そこが特に評価されたのだろうと感じております。
他の部門については必ずしも言えることではないかもしれませんが、技術士法には科学技術の向上だけでなく、国民経済の発展に寄与すること記されています。そのため、単に一般的な知識やありきたりな応用にとどまらず、少しでも競争優位性を意識した提案を行うことが望ましいのではないかと感じております。
<指導の感想>
■ぺんたの指導で特に良かった記憶に残っている指導内容など
・1枚600文字を埋めるのは大変だと感じがちですが、実際に書き始めてみると、意外にも文字数が足りなくなるのが技術士論文だと感じました。そのため、キーワードの学習についても、ただ文章を長々と書いて覚えるのではなく、端的に説明できるようにすることが非常に重要だと感じました。このアプローチはとても納得がいきました。
・構成フォーマットの穴埋め式について、論文の後半になると、長さがそれほど気にならなくなったものの、図表を取り入れるとむしろ内容が足りなく感じる方が多かったように思います。小さな言葉や表現で相手に伝えることは非常に難しいですが、フィードバックを受けることで、内容がより洗練されたと感じています。
・業務の詳細についても丁寧に見ていただき、その結果、最終的には口頭試験まで繋がったことから、非常にしっかりとした準備がなされていたのだと感じました。
■ぺんたの指導で改善してほしい点
・問題、課題、効果、そして解決策などを5~6行程度にまとめて記載していく作業は、思った以上に短く感じることが多かったです。しかし、逆に言えば、最初に多くの内容を書き出し、それを段階的に短くまとめていくという方法を取ることが重要だと感じました。この作業自体は基本的なものであるとはいえ、削除を進めていく過程で、どうしても内容が薄くなりがちであるという課題も感じました。
・自己添削については、その重要性を深く実感し、非常に有意義な経験となりました。しかし、自己添削を行う際に、根拠を示す作業が含まれていたため、矢印や線分を用いて表現し、最終的に宿題を提出する形式となることがありました。このプロセスが、プレゼン資料を作成するような流れになり、結果的にかなりの時間を費やすことがありました。根拠を示すこと自体は非常に重要であると認識していますが、資料作成にかかる時間があまりにも長くなりすぎると、本来の目的から逸脱してしまう恐れがあります。具体的には、根拠を示すことよりも、宿題を提出するための作業に意識が向いてしまっていたように感じました。
・自己添削シートについては、採点に必要な場合と不要な場合があるため、状況に応じて使い分けることが重要だと感じました。また、自分の論文であるため、どうしても盲信してしまう部分があることも実感しています。そのため、他の人の論文を見て意見を交換する作業の方が有益かもしれません。ただ、情報工学の分野に方がいればさらに良いと思っていました(とはいえ、これはないものねだりではありますが…)。
■他の塾の指導内容やぺんたとの比較
<筆記試験対策>
A社様:
独自の採点表があり、それに基づいてA、B+、B、B-などの評価をいただきました。ただし、評価は一度きりであり、その後何をどのように書けばA評価が得られるのかについて、納得がいくまで十分な指導を受けられたかと言えば、そうではなかったように感じています。
B社様のセミナー:
試験官を務めた経験がある方のセミナーを受講し、論文の構成や書き方についての講義を受けました。しかし、ある時「マニアックな解決策は逆に試験官に響かないのでは?」という質問に対して、「技術士試験なのに技術について書いて何が悪いのか?」と叱られました。この経験を通じて、技術の深い理解が重要であることを再認識しました。
C社様の対策講座:
内容についてはあまり記憶に残っていませんが、受講料が高額だけだったという印象が強く残っています。
YouTube動画:
時折、具体的な再現論文や書き方を見て参考にし、模倣するようにしましたが、問題の本質を完全に理解するには至りませんでした。問題文には多くの問題が散らばっており、それを整理して課題を抽出し、最も解決すべきポイントを見つけて解決策を提示するという方法は、ぺんたさんの指導と共通していると思いました。
<口頭試験対策>
D者様:
こちらでは、口頭試験対策として建設部門でしたが技術士の先生からコンピテンシーに関する講義を30分受け、その後模擬口頭試験を受けました。
具体的には、以下のポイントを発言するように、と学びました:
・リーダーシップ:二者以上の事例を出すこと
・コミュニケーション:効果を明確にし、口約束をした場合は必ず議事録を取ること
・評価:PDCAサイクルを活用し、失敗事例を改善し、水平展開を考慮すること
・マネジメント:クリティカルパスの重要性
・倫理:公益の確保が最も重要であり、不正があれば秘密保持を守らなくても良いこと
・自己研鑽:技術士会への参加、別の資格取得、学会での発表、CPDの記録の重要性
これらのポイントを踏まえて発言できるように、という講座でした。
ココナラ:
口頭試験対策として、2名ほどの先生に模擬試験をしていただきました。それぞれの先生からは異なる視点で端的に指摘を受けました。中でも最も衝撃を受けたのは、コンピテンシーに関する質問が両方(コミュニケーションとリーダーシップ)から来ることがあるという点でした。
実際、私の試験でも、「リーダーシップの観点で、社内でどのようにコミュニケーションを取ったか?」という複合的な質問を受けました。受験生も対策をしているため、今後は試問が重複して来る可能性が高いと感じました。
また、別の先生からは1つずつコンピテンシーを確認し、想定される試問について詳しく指導を受けました。
E社様:
口頭試験対策の最後として、本番の5日前に模擬試験を受けました。ここまで何度も口頭模擬を受けてきて、試験の流れに慣れ、その場でのアドリブにも対応できるようになってきました。「平均以上の出来であれば合格する」と言っていただき、それに達しているということを言っていただいたので、自信を持って本番に臨むことができました。
■ぺんたへのメッセージ
やはり理系の方が多いということもありますが、基本的には真面目な方が多い印象です。真面目であることは当然良いことなのですが、最近の傾向として、自分から発言や質問をしない方が多く見受けられます。そのため、ぺんたさん自身が皆さんに気を遣って積極的に話を促している場面も多く見受けられます。これは日本人特有の風潮なのか、私の会社でもおとなしい社員が多いのですが、技術士は発信する立場でもあるため、そういった点を理解し、講座内でももっと活性化できるとさらに良くなるのではないかと感じています。
受験生の皆さんには、技術士として資格を取得した後も倫理観を持つことが求められるのは当然ですが、さらに教育していく立場にもなるため、単に自分の資格にとどまらず、自分から積極的に発信していく姿勢を持つことが重要だと思います。そうした流れを意識することで、皆さんの勉強スタイルも変わるのではないでしょうか。私はそのような立場でもあるため、特にその点に対して強く思う部分があるのかもしれません。
あと、厳しい指導をしたというお話もありましたが、私自身、研究室時代は泊まり込みでのゼミ資料作成など、研究に没頭させられましたし、最初の会社ではIT企業の3K(きつい、帰れない、給料安い)を経験しましたので、最高峰の資格試験を取得するには当然だと思っています。しかし、最も重要なのは、限られた時間をいかに効果的に活用するかということです。この試験においては、記述式の問題に対して、どこかで机上での記述時間を確保する必要があります。加えて、日々の業務や生活の中で隙間時間をいかに有効にルーティン化し、自分なりの流れを作れるかが鍵となる戦いだと感じています。
<番外編>
■今後挑戦したい資格 :プロジェクトマネージャー試験(経産省のIPA主催)
■今後挑戦したいこと :最近の入札制度の要件にもあげられているのもあるため、技術士だけでなくプロマネ取得を目指していきたい。あとはせっかく技術士になれたので、他の部門の先生など、横の繋がりを増やして、さらなる技術の向上を目指したいですね。(IoT-BD-AIのデジタルツインは情報工学部門だけでは難しい、と思うところもありますので)